社会人サークル研究所 / コミュニティ・交流

テーブルを囲んで笑いながら話す参加者たち

社会人サークルで居心地がいい場所って?主催していて感じる「場の空気」の違い

居心地のいい社会人サークルとは何か。参加人数や盛り上がりだけでは分からない、場の空気の違いについて、主催者としての経験から考えます。

社会人サークルを探していると、

「雰囲気のいいサークルに参加したい」 「居心地のいい場所がいい」

と思うことがあると思います。

ただ、「雰囲気がいい」とは具体的にどんな状態なのでしょうか。

参加人数が多いことなのか、会話が盛り上がっていることなのか、それとも主催者がうまく場を回していることなのか。

Ordinaire(オーディネール)でイベントを開催してきて、私自身が「今日は空気がいいな」と感じるのは、単純に盛り上がっているときではありません。

一部の人だけではなく、その場にいる人たち全体が楽しんでいる。

そんな状態になっているときに、その場の空気の良さを感じます。

そして面白いことに、それが本当にうまくいっていたのかは、イベント中よりも、イベントが終わったあとに分かることがあります。

一部が盛り上がっていることと、場全体が盛り上がっていることは違う

イベントを開催していると、楽しそうな光景はたくさんあります。

あるテーブルでは会話が盛り上がっていたり、数人がずっと笑いながら話していたり。

もちろん、それ自体は嬉しいことです。

ただ、一部の人たちが楽しそうにしているからといって、そのイベント全体の空気がいいとは限りません。

私が「今日はいい空気だな」と感じるのは、特定のグループだけではなく、その場にいる人たちが全体的に楽しそうにしているときです。

会場のどこかだけが盛り上がっているのではなく、それぞれの場所で自然に会話が生まれ、笑顔が見える。

そういう日は、主催をしていても安心してその場を眺めていられます。

逆に、一つのグループだけが大きく盛り上がっていても、別のところでは会話に入れずにいる人がいるかもしれません。

外から見たときの「盛り上がっている」と、そこにいる人たちが感じている居心地の良さは、必ずしも同じではないのだと思います。

イベント中だけでは、本当に楽しんでいるのか分からない

主催をしていると、参加者の様子は自然と見るようになります。

楽しそうに話している人もいれば、少し静かにしている人もいます。

ただ、イベント中の様子を見ているだけでは、その人が本当に楽しんでいるのかまでは意外と分かりません。

楽しそうに見えていても、実際にはそこまで居心地がよくなかったかもしれない。

反対に、あまり目立っていなかった人が「すごく楽しかったです」と言って帰ることもあります。

人の本心は、表情や会話だけですべて分かるものではありません。

だから私は、イベント中の盛り上がりだけで「今日は成功だった」と判断しないようになりました。

その代わり、イベントが終わったあとに一つの答えが見えることがあります。

それが二次会です。

二次会は、その日の「答え合わせ」になる

Ordinaireのイベントでは、終了後にそのまま二次会へ行くことがあります。

もちろん、翌日の予定や帰宅時間などもあるので、二次会への参加人数だけでイベントの良し悪しを判断することはできません。

それでも主催者として見ていると、二次会への参加には、その日の空気が表れることがあります。

イベントが終われば、その時点で帰ることができます。

それでも、

「もう少しこの人たちと一緒にいたい」

と思って、そのまま二次会へ行く。

ほとんどの参加者が自然と二次会へ流れていく日は、「今日はいいイベントだったのかもしれない」と感じます。

面白いのは、一次会の途中では、それが意外と分からないことです。

もちろん、みんな楽しそうだなとは思っています。

でも、本当にその場所にもう少しいたいと思っているのかまでは分かりません。

イベントが終わって、帰るという選択肢ができたとき。

そこで多くの人が「まだ一緒にいたい」と残ってくれる。

私にとって二次会は、その日のイベントの空気を最後に答え合わせするような時間でもあります。

始めたばかりの頃、今でも覚えている二次会がある

Ordinaireを始めてまだそれほど経っていない頃、植物園へ写真を撮りに行くイベントを開催したことがあります。

参加者は15人ほどでした。

植物園を回りながらそれぞれ写真を撮り、イベントが終わったあと、みんなで二次会へ行くことになりました。

結果的に、参加者のほぼ全員が二次会まで来てくれました。

人数が多かったこともあり、入ったレストランは私たちで半分ほどを占めるような状態になりました。

たくさんの人が席を囲んで、そのまま話したり笑ったりしている。

その光景を少し離れたところから見たときのことを、今でも覚えています。

「自分が開催したイベントをきっかけに、この光景が生まれているんだ」

そう思うと、主催者としてすごく嬉しかった。

イベントを開催していて良かったと思える瞬間の一つでした。

参加者が15人集まったこと自体が嬉しかったわけではありません。

イベントが終わったあとも、そのほとんどの人が帰らずに一緒にいる。

私にとっては、そのことの方がずっと印象に残っています。

人数が多ければ、いい空気になるわけではない

私はOrdinaire以外の社会人サークルにも参加することがあります。

そこで感じるのは、人がたくさん集まっていることと、居心地がいいことは別だということです。

参加者が多く、会場も賑わっている。

それでも、実際に何人かと話してみると、自分にとってあまり会話が広がらないこともあります。

そういうとき、

「自分はここで何を楽しみにしていればいいんだろう」

と感じてしまうことがあります。

逆に、人数がそれほど多くなくても、話していて楽しい人が何人かいるだけで、そのイベントに参加して良かったと思えることもあります。

だから、参加人数だけを見て、そのサークルの雰囲気を判断するのは難しいと思います。

大勢が集まっているイベントには大勢ならではの面白さがあります。

でも、「人が多い=いい空気」ではありません。

その場にいる人同士がどう関わっているのか。

そちらの方が、居心地には大きく影響するように感じます。

「面白い人」は、話題が豊富な人とは限らない

では、私自身がイベントで「この人と話していると楽しいな」と思うのは、どんな人なのか。

考えてみると、必ずしも特別な経歴を持っている人でも、話題が豊富な人でもありません。

その場を楽しんでいて、笑顔で話してくれる人です。

こちらが何かを話したときに楽しそうに笑ってくれる。

自分自身もそのイベントを楽しんでいる。

それだけでも、一緒に話している側は楽しくなります。

笑顔でいる人が一人いると、その人と話している人も自然と話しやすくなる。

そこからまた別の人との会話が生まれる。

そんなふうに、参加者一人ひとりの楽しさが周囲へ広がっていくことがあります。

場の空気というものは、主催者が一方的に作るものではなく、そこにいる人たちによって少しずつ作られていくものなのだと思います。

一人だけ楽しめていない人は、やはり気になる

一方で、主催をしていると、あまり楽しめていなさそうな人は自然と目に入ります。

一人でいる時間が長かったり、会話に入りづらそうにしていたり。

そういう人がいれば、私から声をかけることもあります。

その後もイベント中は、なるべく様子を気にかけるようにしています。

ただ、主催者が一度声をかければすべて解決するほど、人間関係は単純ではありません。

その人と周囲の人との相性もありますし、その日の気分もあります。

以前の記事でも触れましたが、主催者が一人の参加者だけにつきっきりになることが、必ずしもいいとも考えていません。

できることは、その人が入りやすいきっかけを作ったり、様子を見たりすること。

その先で実際にどんな会話が生まれるのかは、参加者同士の関係でもあります。

主催者だけで、いい空気を作ることはできません。

居心地のいい場所は、みんなで作られている

社会人サークルの「雰囲気がいい」「居心地がいい」という言葉は、とても曖昧です。

でも、長くイベントを開催してきて、私自身がいい空気だと感じる場には一つの共通点があります。

一部の人だけではなく、その場にいる人たちが楽しんでいることです。

そして、その空気は主催者だけが作っているわけではありません。

笑顔で話す人がいて、その人と話した人も楽しくなる。

そこからまた別の会話が生まれる。

そうやって、その場にいる人たちの楽しさが少しずつ周囲へ伝わっていく。

イベントが終わったあと、

「もう少し一緒にいたい」

と思う人がたくさんいて、そのまま二次会へ向かっていく。

私にとっては、そんな光景が、その日のイベントがうまくいったことを一番実感できる瞬間なのかもしれません。

居心地のいい社会人サークルを探すとき、参加人数やイベントの華やかさだけでは、その場所の空気までは分かりません。

実際にその場所へ行ってみて、

「この人たちと、もう少し一緒にいたいな」

と思えるかどうか。

案外、それが自分に合った場所を見つける一番分かりやすい感覚なのだと思います。

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