社会人サークル研究所 / 交流

社会人サークルで友達はできる?大人になってからの友人関係について考える
社会人サークルは、友達を作ってくれる場所というより、人と出会い、友達になるきっかけが生まれる場所です。
「社会人サークルに参加したら、本当に友達はできるの?」
これから参加してみようと思っている人にとって、気になることの一つではないでしょうか。
私自身、社会人サークルを運営するだけでなく、他のコミュニティやイベントにも参加してきました。
その中で、実際に多くの友人ができました。
イベントのあとに飲みに行くようになった人。一緒に旅行するようになった人。家に泊めてもらい、夜遅くまでお酒を飲みながら語り合った人。
中には、これから先も長く付き合っていくだろうと思える、大切な友人もいます。
だから、「社会人サークルで友達はできる?」と聞かれれば、私の答えは「できる」です。
ただし、参加すれば自然と友達ができるわけではありません。
いろいろな人を見てきて感じるのは、社会人サークルは「友達を作ってくれる場所」というより、人と出会い、友達になるきっかけが生まれる場所なのではないかということです。
人見知りでも、友達はできる
「自分は人見知りだから、社会人サークルに行っても友達なんてできない」
そう考える人もいるかもしれません。
でも、私が実際に仲良くなった人の中にも、人見知りの人はいます。
だから、人見知りかどうかだけで友達ができる、できないが決まるとは思っていません。
では、何が違うのでしょうか。
一つあるとすれば、ほんの少しの自発性だと思います。
以前、話すことがあまり得意ではない人から、
「今度、一緒にカラオケに行きませんか?」
と誘われたことがありました。
ほんの一言です。
でも、その一言があったから「じゃあ行こうか」となり、イベントの外でも会うようになりました。そして、そこから親しい関係になっていきました。
別に、会場中の人に自分から話しかける必要はありません。
話術に長けている必要もない。
ただ、「この人ともう少し話してみたい」「また会ってみたい」と思ったときに、小さくても自分から一歩動いてみる。
その一歩があるかどうかは、大きいように感じます。
「何回も参加すれば友達ができる」とは限らない
社会人サークルで友達を作る方法として、
「同じイベントに何度も参加して、少しずつ顔見知りになりましょう」
という考え方もあります。
もちろん、それで友達になることもあるでしょう。
ただ、私は必ずしも回数が重要だとは考えていません。
社会人サークルでの出会いには、どうしても一期一会の側面があります。
一度イベントで会った人と、次のイベントでも会えるとは限りません。
参加する曜日が違うかもしれないし、興味のあるイベントが違うかもしれない。その人が次も参加するとは限りません。
だから、
「また次回会えたら、そのとき仲良くなればいい」
と考えていると、そのまま二度と会わないこともあります。
それよりも、一度会ったときに、
「この人、面白いな」
「もう少し話してみたいな」
と思ったのであれば、その出会いを大切にする。
私自身も、サークルでできた友人とは、イベント中に話して「この人面白いな」と思ったことから始まったケースが多くあります。
そこで連絡先を交換して、「今度飲みに行きましょう」となる。
実際に二人で飲みに行く。
そこからまた会う。
そうやってイベントという枠の外へ出たところから、友人関係が始まっていきました。
共通の趣味は「友達になる条件」ではなく「きっかけ」
同じ趣味を持っている人同士の方が、友達になりやすいのでしょうか。
私は、必ずしもそうだとは思いません。
趣味が同じだからといって、必ず気が合うわけではありません。
一方で、最初の接点として共通項があることは大きいと思います。
例えばワインが好き。
美術館が好き。
登山が好き。
音楽が好き。
何でも構いません。
初対面の二人でも、一つ共通するものがあれば、そこから会話を始めることができます。
社会人サークルのイベントは、その共通項を最初から用意してくれているとも言えます。
ただ、そこから友達になるかどうかは別の話です。
実際に話してみたら価値観が近かった。
考え方が面白かった。
一緒にいると楽しかった。
そうした部分から、
「この人とはイベントがなくても会いたい」
と思えるかどうか。
趣味は、その人と出会うための入口なのかもしれません。
連絡先は「集めるもの」ではない
イベントでは、ときどき「せっかくだから、みんなで連絡先を交換しましょう」という場面があります。
それを否定するつもりはありません。
ただ、個人的には連絡先を交換すること自体には、それほど意味を感じていません。
私にとって連絡先交換は、
仲良くなった。
また話したいと思った。
今度どこかへ行こうという話になった。
だから、そのために連絡先を交換する。
という順番です。
つまり、連絡先を交換したから親しくなるのではなく、親しくなったから連絡先を交換する。
この順番の方が自然だと思っています。
「友達を作らなきゃ」と思いすぎない
友達が欲しくて社会人サークルへ参加すること自体は、まったくおかしなことではありません。
ただ、
「今日は絶対に友達を作る」
「何人と連絡先を交換する」
と義務のように考えてしまうと、行動が不自然になってしまうことがあります。
外から見ると、場合によっては勧誘や営業を目的としていろいろな人に話しかけている人と似た動きに見えてしまうかもしれません。
そして何より、
「自分が友達を作りたい」という気持ちだけで動くと、相手の気持ちが抜け落ちてしまいます。
人間関係は一人では作れません。
自分が仲良くなりたいと思うのと同じように、相手にも「また会いたい」と思ってもらって初めて次があります。
だから私は、友達を作ること自体を目的にしすぎる必要はないと思っています。
まず、そのイベントを楽しむ。
そこでいろいろな人と話してみる。
その中で偶然、「この人面白いな」と思える人に出会ったら、その縁を少しだけ次につなげてみる。
それくらいが自然なのではないでしょうか。
主催者が友達を作ってあげることはできない
社会人サークルを運営する側として、参加者同士をどこまでつなげるべきか。
これについて私は、あまり深く介入しない方がいいと考えています。
もちろん、参加者が楽しめる場をつくったり、一人になっている人がいれば気を配ったりすることは主催者の役割です。
ただ、誰と誰が親しくなるのかまで主催者が決める必要はありません。
主催者が特定の人間関係に入り込みすぎれば、ほかの参加者への目配りや気配りができなくなってしまいます。
主催者ができるのは、人と人が自然に出会える場所をつくるところまで。
そこから誰と話し、誰とまた会いたいと思うのかは、それぞれの参加者に委ねられるものだと思っています。
大人になってからの友情には、双方の努力がいる
社会人サークルを通じて友人ができて、一つ感じるようになったことがあります。
それは、学生時代の友達と、大人になってからできる友達には少し違いがあるということです。
学生時代は、同じ学校や同じクラスにいれば、特に約束しなくても毎日のように顔を合わせます。
「なんとなく一緒にいる」という関係も成立します。
社会人になると、そうはいきません。
仕事もある。
住んでいる場所も違う。
休日も違う。
それぞれに自分の生活があります。
限られた時間の中で、
「この人と会うためなら時間を使いたい」
とお互いに思えるかどうか。
大人になってからの友情には、それが必要なのではないかと思っています。
「今度ここへ行ったら楽しそうだね」
「久しぶりに飲みに行こうよ」
どちらか一方だけではなく、お互いが少しずつ歩み寄る。
そんな思いやりや小さな努力があることで、関係は続いていきます。
学生時代より少し難しい友情なのかもしれません。
でも、自分で出会い、自分たちで関係を続けていくからこそ、大切に感じる部分もあります。
社会人サークルは、友達になる「きっかけ」をつくる場所
社会人サークルに参加すれば、自動的に友達ができるわけではありません。
何度参加すれば友達ができる、何人と連絡先を交換すればいい、という答えもないと思います。
でも、普段の生活だけでは出会わなかった人と出会うことはできます。
私自身、社会人サークルやイベントをきっかけに、一緒に飲みに行ったり、旅行したり、これからも長く付き合っていきたいと思える友人に出会いました。
最初から「友達を作らなきゃ」と身構える必要はありません。
まず、その日を楽しんでみる。
いろいろな人と話してみる。
そして、
「この人と、また会いたいな」
と思える人に出会ったら、ほんの少し自分から動いてみる。
「今度飲みに行きませんか」でも、
「カラオケに行きませんか」でもいい。
社会人サークルがつくってくれるのは出会いまで。
その出会いを友人関係へ変えていくのは、そこからのお互いの小さな一歩なのだと思います。
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