社会人サークル研究所 / 選び方

屋外で会話する人たち

社会人サークルの選び方。「いいサークル」ってどんなところ?

社会人サークルを探していると、本当にたくさんのコミュニティが見つかります。人数や規模だけでは分からない、その場の良さを考えます。

社会人サークルを探していると、本当にたくさんのコミュニティが見つかります。

参加者が何十人も集まる大きなサークルもあれば、10人ほどで活動している小さなサークルもあります。飲み会、スポーツ、アウトドア、芸術、ワインなど、活動内容もさまざまです。

では、その中で「いい社会人サークル」とは、どんなところなのでしょうか。

私自身、社会人サークルを運営し始めた頃は、

「たくさんの人が集まっているサークル=いいサークル」

というイメージを持っていました。

もちろん、今でも多くの人を集められることは一つの魅力だと思っています。

ただ、長くイベントを運営し、さまざまな参加者を見ているうちに、少し考え方が変わりました。

今は「何人集まっているか」以上に、誰が、どんな思いでその場をつくり、そこにどんな人が集まっているのかを見るようになっています。

今回は、社会人サークルを運営してきた経験も交えながら、私が「こんなサークルなら参加してみたい」と思うポイントを考えてみます。

主催者自身が楽しんでいる

私がイベントに参加するとき、意外とよく見ているのが主催者です。

いいなと思うのは、主催者自身がその場を楽しんでいるサークル。

主催者が楽しそうにしていると、その楽しさや熱意は参加者にも伝わります。そして、それが少しずつその場全体の空気になっていきます。

反対に、受付や進行だけをして、主催者はあくまで「アテンドする人」というイベントには、少し物足りなさを感じます。

もちろん、イベントを滞りなく進めることは大切です。

ただ、それだけではなく、主催者自身も参加者と話し、一緒になって楽しんでいる。

そんなイベントの方が、初参加の人も自然とその場に入りやすいのではないでしょうか。

私自身も運営するとき、「参加者を楽しませなければ」と考えるだけではなく、まず自分が楽しむことを大切にしています。

主催者が本当に面白いと思っていること。その熱量は、思っている以上に参加者へ伝わるものだと思います。

イベントに「その人がやる意味」がある

もう一つ見ているのが、イベントの内容です。

社会人サークルを探していると、似たような企画を見かけることがあります。

もちろん、同じテーマのイベントを開催すること自体は悪いことではありません。

ただ、どこかで見た企画をそのままコピーしたような内容だったり、募集ページから明らかな手抜きを感じたりすると、あまり魅力を感じません。

反対に面白いと思うのが、主催する人の専門性や経験、ちょっとした一手間が加わっているイベントです。

例えば、獣医師が案内する動物園。

学芸員が案内する美術館。

普通に動物園や美術館へ行くだけでも楽しめますが、専門的な知識を持つ人と一緒に歩けば、見えてくるものはきっと変わります。

そこには「この人が開催するから参加してみたい」という付加価値があります。

必ずしも専門家である必要はありません。

そのテーマが本当に好きで詳しい人が企画していたり、自分なりに調べたルートを考えていたり、参加者が楽しめるような仕掛けを一つ加えていたり。

そういった部分から、主催者がどれくらいイベントについて考えているのかが見えてきます。

「なぜ、この人がこのイベントをやるのか」

そこに答えがあるイベントは、個人的にも参加してみたいと思います。

主催者と参加者の距離が少しずつ縮まっていく

初めて社会人サークルに参加するとき、主催者と参加者の間に距離があるのは自然なことです。

特に一人参加なら、知らない人たちの中に入っていくこと自体に緊張する人もいるでしょう。

だからこそ、最初から距離が近い必要はないと思っています。

大切なのは、その距離が少しずつ縮まっていくことです。

主催者と参加者が話したり、一緒に何かを楽しんだりする。

そんな小さな交流を重ねることで、「運営する人」と「参加する人」という関係から、少しずつ一緒にその場をつくる人たちへ変わっていきます。

個人的には、主催者と参加者が完全に分かれているコミュニティより、主催者自身も輪の中にいるコミュニティの方が魅力を感じます。

主催者も、そのコミュニティを構成する一人だからです。

人数より「どんな人が集まっているか」

社会人サークルを運営し始めた頃は、参加者が多いイベントを見ると単純に「すごいな」と思っていました。

今でも大人数のイベントには、大人数ならではの価値があると思っています。

多くの人と出会える。

大きな盛り上がりをつくれる。

運営する側から見れば収益面でも大切ですし、「これだけの規模のイベントを開催できる」という実績にもなります。

一方で、10人程度のイベントには、大人数ではつくりにくい親密さがあります。

一人ひとりとゆっくり話せたり、参加者同士の距離が縮まりやすかったりする。

だから、大人数と少人数のどちらが優れているとは考えていません。

それぞれ違った良さがあります。

ただ、長く運営するうちに、人数とは別に気にするようになったことがあります。

「そこに、どんな人が集まっているのか」

ということです。

私にとって素敵な参加者とは、シンプルに言えば「また会いたい」と思える人です。

社交的な人だったり、何かに一生懸命取り組んでいる人だったり。

その人自身がイベントを楽しんでいて、その姿が周囲にも伝わり、場の空気を明るくしてくれる人もいます。

話しているうちに、

「この人とは、いつか一緒に何かできるかもしれない」

と思えることもあります。

反対に、どれだけ多くの人が集まっていても、イベントが終わったあとに「また会いたい」と思える人がほとんどいなければ、個人的には少し物足りません。

長くいろいろなイベントや参加者を見ていると、「人を集めること自体が目的になっているのかな」と感じることもあります。

これは明確な基準を言葉にするのが難しく、かなり経験則に近い感覚です。

だからこそ今は、参加者数だけでそのサークルの良し悪しを判断しないようになりました。

イベントの先に「また会いたい」がある

では、なぜ「また会いたいと思える人がいること」を大切にしているのか。

社会人サークルへ参加する理由は、人それぞれです。

「ワインを飲みたい」

「美術館に行きたい」

「アウトドアを楽しみたい」

「新しい趣味を始めたい」

もちろん、それだけでも十分な参加理由です。

ただ、長くイベントを運営していると、その奥にはもう一つの理由があるのではないかと感じるようになりました。

それは、人とのつながりです。

イベントそのものを楽しみに来ている一方で、どこかで新しい人とのつながりも求めている。

そんな人は意外と多いのではないでしょうか。

社会人になると、学生時代のように新しい人と自然に知り合う機会は少なくなります。

だから、ワインでも、美術館でも、アウトドアでもいい。

何か一つの共通点をきっかけに、それまで接点のなかった人たちが同じ場所に集まる。

ただ、それだけでは出会いの多くは一期一会で終わってしまいます。

イベントが終われば解散して、その後二度と会わないことも珍しくありません。

でも、ときにはそこから次につながることがあります。

友人になる。

個人的にまた遊びに行く。

恋愛につながる。

一緒に仕事をする。

あるいは、新しい企画を始める。

イベントそのものは数時間で終わります。

でも、そこで生まれた人間関係は、その先も続いていく可能性があります。

私はそこに、社会人サークルの面白さがあると思っています。

「何をするか」だけではなく、「誰と出会うか」

社会人サークルを運営し始めた頃の私は、

「たくさん人が集まるサークル=いいサークル」

だと思っていました。

今は少し違います。

主催者自身が楽しんでいること。

イベントに、その人なりの工夫や思いがあること。

主催者と参加者が少しずつ関係をつくっていること。

そして、そこに「また会いたい」と思える人がいること。

参加人数やイベントの派手さだけでは分からない部分に、コミュニティの良さは表れるのだと思います。

社会人サークルを探すときは、

「どんなイベントをやっているのか」

だけではなく、

「誰が、どんな思いでその場をつくっているのか」

にも少し目を向けてみてください。

そして実際に参加したあとには、

「また会いたいと思える人がいたか」

を考えてみる。

イベントに参加したという一日だけで終わらず、そこから何か新しい関係が始まったなら。

それこそが、社会人サークルに参加する面白さの一つなのではないでしょうか。

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